「…じゃ。」

「…ありがと。」

…大丈夫。
自然に言えたよね?

私と、爽汰はただの友達。

そして、爽汰が送ってくれたのは、私が、こんな雨の日に傘を忘れる可哀想なやつだったから。

なんにも、理由なんてない。

自分に言い聞かせる。

そのまま、ベッドに飛び込んで、深く、深く眠った。