「着いた…」

思い出の場所。
それは…この、大きな桜の木のある公園のこと。

月に一度、と言っても、寂しくなった時、悲しくなった時はいつもここにくる。

「もう、半年か…」

あの日から…、拓実が死んでから、もう半年がたった。