その時、私の時間は止まった。 頭が真っ白になって、何も考えられなくなった。 そのまま美佐の家の車に乗せられて、病院へ向かったことは覚えている。 ねえ、拓実。 ごめんね、って言ったら戻ってきてくれるかな。