開園と同時に、ジェットコースターへと走って向かう。 …ひとつめの失敗。ヒールのサンダルは走りにくい。 爽汰の背中はあっという間に遠くなってしまう。 「ま…まってよ……」 私も、もたつきながらも一生懸命走る。 あまり遅い私を見兼ねたのか、爽汰が来てくれる。 「大丈夫か?」 …ふたつめの失敗。ヒールのサンダルは、思ったより顔が近くなってしまう。