黙々と、解く。解く。解く。 もう一時間はたっただろうか。 ちらりと、爽汰を見る。 一生懸命、問題を解いてる。 なんだか、可愛くも、可笑しくも思えた。 ふいに、爽汰がこっちをみる。 ドキン。 「お前、ずっと俺のこと見てたのか?…キモイぞ。」 「な、なにそれ!あんたのことなんて、見てないし。自意識過剰め!」 あーあー。もう、私ったら、なんでも空回り。