恋しちゃ、いけない。~ツンデレ男子と素直になれない女の子~


「ほんと!?亜紀ちゃんにそういってもらえるの、すごく嬉しい!頑張って、告白しちゃおっかなぁ…」

めぐちゃんの声はほとんど私の耳には入ってこない。

私は、最低な人間だから。

なんで、こんな風に考えちゃうんだろう。

素直に、自分の思ったことを伝えられないのだろう。

簡単な、本当に簡単なことなのに。

思ったことを、口に出すだけなのに。

心の中で、大声で泣いた。