爽汰との距離が、確実に縮まった花火大会から、一日が経った。 今、私は美佐の家の前にいる。 ピーンポーン…… 『おう、亜紀!入ってー!』 ガチャ。 「おじゃましまーす…」 すごい勢いで美佐が走ってくる。 「亜紀!昨日はごめんね!はぐれたの、気づかなくって…。」 「ううん。私こそ、ごめん!携帯の充電がなくなっちゃってて…!」 「まあとりあえず、部屋で話そ!」 階段を登って、美佐の部屋へと向かった。