すると突然、私は、暖かいものに包み込まれた。 …爽汰の胸に、抱き寄せられた。 「お前が抱え込んでるもの、全部受け止める。俺が、受け止めてやる。」 爽汰の心臓の音と、私の心臓の音がひとつになる。 爽汰の優しさ、暖かさが身体の奥まで染み込んでくる。 なんで、こんなに優しいの…! なんで、こんな私に優しくしてくれるの…! 拓実… 爽汰…