「…なあ。このボタン、お前にやる。交換しようとするやつが、多すぎて、めんどい。だから、お前にやるよ。」

え…?

そして、その爽汰のセリフが、姿が一年前の今日の、拓実と重なった。

『亜紀、このボタンと、亜紀のボタン、交換しようよ。』

『…うん。拓実、ずっと一緒にいようね。』

『うん。亜紀…大好きだよ。』

『うん…。わたしも。』