9月4日。 とうとうこの日がやってきてしまったんだ な、と実感する。 これから何が起こるかわからないとなると 自然に手が震えてくる。 「姫愛羅…?」 「あ…母さん、おはよう。」 私が返事をすると、私を優しく包み込ん だ。不思議と、震えが止まった。 「大丈夫だから。大丈夫よ。姫愛羅。」 「…うん。」 「さぁ、ご飯ができてるわ!! 今日からはもう変装しなくていいでしょ? 着替えたら、リビングにいらっしゃい♪」 そうだ!今日からすきに制服来ていーんだ!! 「うん!!」