もう少し、このままで。

今、私の涙とともに雨が降っている。

まわりは傘を差し始め、足早にかけていく。

1人私はポツリと歩道橋の上で空を見上げていた。


------役1時間前

彼氏・・・いや、元彼の新藤優輝から一件のメールがあった。

『今日、放課後、いつものカフェであえる?』と。

はじめはすごくウキウキしていて、髪型もメイクも整えた。

元彼とは中学3年から1年半付き合っていて今日は1年半記念日なのだ。

私からコクってOKがでて、その時は親友の相川柚子と一緒になってキャーキャー言ってたっけ。

優輝はスポーツもできて、頭もよくて、なによりイケメンで・・・。

私にはもったいなくらいだった。

だから、OKでたのが夢のようだった。

「なーに、また、彼氏から?」

柚子が、にやにやしながら携帯を覗き込んだ。

「え、ま、まぁね・・・」

えへへといいながら、『うん!!じゃ、学校終わったら、すぐいくね!?』と返信した。

今でも、メールを打つのはドキドキするもんだ。

「ゆず!ごめん、今日、優輝と会うから先かえるね!」

かばんを持って、教室を飛び出した。

「あいよ、幸せにねぇ~」と後ろから、柚子のこえがした。


学校から、徒歩15分ぐらいのところに小さなカフェがある。

そこが、優輝との初デートの場所だった。

-------カランカラン♪

少し鈍い鈴の音がする。

足を踏み入れた瞬間、コーヒーのいい匂いがする。

店内を少し見回して、優輝の姿を探す。

「あ、桜子!!こっちこっち」

奥川のほうに、優輝が手を振っている。

「ごめんね、待たせた?」

「大丈夫。」

優輝の向かいの席に着いた。

「桜子、髪型かえた?」と、いきなり見つめられて言われると、心臓がもたない。

「あ、ちょ、ちょっと・・・だけ」

まともに優輝の顔がみれない。

「ははっ、相変わらず、照れ屋だな」

そういって、いつもの笑顔をみせた。

「ええ・・・!照れ屋、かなぁ?」

こんな会話が続くと思ってた。

でも・・・