『ねぇ、先生ってさ、カレシとか居ないの?』と修二は女に聞いた。

すると、女は怪訝な顔で修二を見て、言った。

『アンタ、バカじゃないの?居るに決まってるじゃない。』と鼻で笑いながら、修二に言った。

『じゃ、何で、俺の兄貴を狙ってんの?』と言うと、女は溜め息を吐きながら冷たい声で言った。

『アンタ、本当にバカね。これだから、恋愛経験無いやつは。説明すんのも面倒臭いわ』

そう言われ、まだ純粋な俺、修二は、聞いていた。てか、今の俺なら、とっくにキレてんぞ。

『何?教えて』

『仕方ないわね。イイ?あたしには、今カレシが居るケド、いつどうなるか分かんないじゃん。別れるかもしんないし、セックスがマンネリになる事もあるかも知れないでしょ?だから、手頃な男を捕まえておくのよ。まぁ、要は、予備軍みたいなもんよ。それが、たまたまアンタのお兄さんだったってわけ。分かった?』

女は、疲れたと言いながら、煙草を取り出し満足そうに吸い始めていた。

『そんな・・・。じゃ、兄貴が先生の予備軍?そう言う事?』

女は、冷たく言った。
『そうよ・・・。だったら何?もしかして、アンタがあたしの予備軍になるって言うの?冗談やめてよ。悪いケド、あたし、童貞には興味ないの。あっ、あたしが大人にしてあげようか?セックスする?あたしと』

『え・・・』いきなりの展開で驚いていた。