そんな時に向こうから歩いてくる影が見えた。 その影は、少しずつ美憂に近付いてくる。 遠くて良く見えなかった影は、夕方のオレンジ色の夕焼けに照らされ、笑顔がこちらに向けられたモノにドキリとし、手を振りながら話しかけてきた。