「救援部隊は、ニューヨークへ…」

オペレーターの指示が、各部隊に命令を出す。

「ニューヨーク沖に停泊していたイージス鑑が、敵を捕捉…撃沈されました」

「ラスベガスが…地盤沈下により、都市全域沈没!」

「敵分かりました…水の騎士団!」


「ワシントン…この基地近くに、出現したのは…炎の騎士団です」

オペレーターの報告に、長官は唖然とした。

「馬鹿な…。水と炎だと…女神直属の部隊じゃないか」

「第2から第15攻撃部隊…全滅!敵の中に、魔神クラス…多数確認」

「各地の亀裂から、溶岩が吹き出しています」

「ニューヨークが…凍っていきます」

「シカゴ…壊滅…きゃああ!」

凄まじい衝撃が、国防省を揺らした。

「攻撃されています」

「す、スクリーンに映します」

特大のスクリーンに映されたのは、巨大な猫耳に、

メイド姿の女。

「ターゲット確認…ネーナです」

「炎と大地の女神…ネーナ…」

青ざめた長官の言葉に、反応したのか…

画面に映ったネーナは、かわいく招き猫のポーズを取った。

「ここは、地下500メートル…どうやって…地上から…」

大統領の呟きに、長官は答えた。

「大地…地下は、彼女のテリトリーです」