天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}

炎の魔物と、ディグブレイドと……兵士達の戦いが始まった。

「モード・チェンジ!」

黒髪をなびかせ、アルテミアはストロングモードへと変わった。

一気に、ディグブレイドを蹴散らすと、乱闘戦になっている兵士達のところへ向かおうとする。


「人を助けるつもりですか?」
「今更…」
「もうあなにとって、家畜となったものを」

「それとも何ですか?また力を捨て、人間になりますか?」

アルテミアの前に、空中からバイラが降り立った。

「但し…そうすれば、あなたは、私達には、勝てませんが」

バイラは、アルテミアに微笑みかけた。

「舐めるな!」

アルテミアの拳が、バイラの顔面を狙う。

それを、剣の柄で止めた者がいた。

「な!」

絶句するアルテミアと、バイラの間に割って入ってきた者。

ブロンドの髪をなびかせ、華奢な体でありながら、どこかしなやかさと、力強さを感じさせる雰囲気。


「あなたの相手は、あたしよ」

レイラは、アルテミアの目を見つめた。

「お母様…」

アルテミアの言葉に、レイラは鼻で笑った。

「あたしは、あなたのお母様じゃないわ」

剣を回転させると、アルテミアの拳を跳ねとばし、そのままレイラの回し蹴りが、アルテミアの首筋にヒットした。

「さよなら…女神さん」

レイラは、アルテミアにウィンクした。

「クッ!」

アルテミアは、横に飛ぶことで、何とか衝撃を、最小限に抑えた。

その動きを見て、レイラの剣が槍に変わる。

「はっ!」

気合いとともに、突き出されるレイラの槍に、アルテミアは翻弄される。

(確かに…見切れる!この動きは、お母様の動きじゃない!)

カイオウが言ったように、全盛期のティアナのようなスピードも、キレもない。

しかし、アルテミアには攻撃できなかった。見切りながらの躊躇いは、槍を振るうレイラに伝わった。

「どうした!こんなんじゃあ…あたしを倒せないわよ」 

レイラは肩を入れ、槍を更に伸ばすと、アルテミアの頬を切った。

そして、レイラはアルテミアの足を払い、バランスを崩させた。