「そ、そのカードは…ま、まさか!」


男はカードを空中に、浮かべると、慇懃無礼と頭を下げ、

「私は、安定者の1人…。クラーク・マインド・パーカー」

「クラーク…」

僕はその名前に、聞き覚えがあった。

ロバートの師匠。そして、安定者。

「雷よ!破壊せよ」

空中に浮かんだブラックカードに、手を添えると、

そこから雷撃が、僕に放たれた。

「魔法!」

ライトニングソードで、雷撃を吸収し、

「この世界では、カードは使えないはずだ」

横凪ぎに振るうと、雷撃はクラークに戻っていく。

しかし、それを、クラークは結界で防いだ。

「お前も分かってるはずだ…。魔力を持つ者なら、この世界でも、魔法が使える」