フレア達を追うように、森全体が盛り上がり、マグマの龍が、空を覆い尽くした。
「何だと!」
地の底から現れた巨大なマグマの龍に押され、僕は空高くに無理やり上昇させられる。
ライトニングソードで、龍の鼻先を受けとめているが…火花を散らすだけで、切れない。
いや、切っているのだろうが、噴き出す量が尋常ではないのだ。
森だった半径数十キロの緑が、完全になくなり、マグマの湖に沈み、
その中には、森にいた動物だけでなく、僕達を襲っていた魔物達も飲み込まれ、燃え尽きていく。
空に逃げた者も、無数のマグマの龍に襲われ、焼き裂かれていく。
あらゆる生物の断末魔の中、不動の笑い声が、空にこだました。
「我が主ライによって、さらに進化した今の我は、炎の女神すら、凌駕する」
無数の龍は、すべて不動に姿になると、それは空中で、もつれ合い、絡み合い――――1つの火柱になる。
そして、火柱は、巨大な不動そのものとなり、
その体の中で、空中に逃げた魔物達が燃え尽き、消滅していく。
僕に襲い掛かっていた龍は、形を変え、強大な手のひらとなると、ライトニングソードを構える僕を、巨大な指で包み込んだ。
二百メートル程の身長となった不動の腕の中で、マグマは血液のように激しく巡回し、僕はその中で、溺れていた。
竜巻のように回転する血液の勢いに、僕は思わずライトニングソードを離してしまった。
不動の腕から、ライトニングソードだけが零れ落ち、マグマの地面に突き刺さった。
「時空間さえ切り裂くライトニングソードを…ククク」
不動は笑った。
「例え、炎に耐えられる貴様でも!息ができなければ、生きることはできまいて!」
服が燃え、全裸になった僕は、為す術がなく…ただもがき苦しむ。
「兄貴!」
龍達から、何とか逃げおせたフレアとメロメロは、腕の中でもがく僕に叫んだ。
「雑魚どもが、無駄だ!赤星浩一の最後を見取ってから、お前達も死ね!」
巨大な腕を振るう不動に、フレア達は近づくことさえできない。
「何だと!」
地の底から現れた巨大なマグマの龍に押され、僕は空高くに無理やり上昇させられる。
ライトニングソードで、龍の鼻先を受けとめているが…火花を散らすだけで、切れない。
いや、切っているのだろうが、噴き出す量が尋常ではないのだ。
森だった半径数十キロの緑が、完全になくなり、マグマの湖に沈み、
その中には、森にいた動物だけでなく、僕達を襲っていた魔物達も飲み込まれ、燃え尽きていく。
空に逃げた者も、無数のマグマの龍に襲われ、焼き裂かれていく。
あらゆる生物の断末魔の中、不動の笑い声が、空にこだました。
「我が主ライによって、さらに進化した今の我は、炎の女神すら、凌駕する」
無数の龍は、すべて不動に姿になると、それは空中で、もつれ合い、絡み合い――――1つの火柱になる。
そして、火柱は、巨大な不動そのものとなり、
その体の中で、空中に逃げた魔物達が燃え尽き、消滅していく。
僕に襲い掛かっていた龍は、形を変え、強大な手のひらとなると、ライトニングソードを構える僕を、巨大な指で包み込んだ。
二百メートル程の身長となった不動の腕の中で、マグマは血液のように激しく巡回し、僕はその中で、溺れていた。
竜巻のように回転する血液の勢いに、僕は思わずライトニングソードを離してしまった。
不動の腕から、ライトニングソードだけが零れ落ち、マグマの地面に突き刺さった。
「時空間さえ切り裂くライトニングソードを…ククク」
不動は笑った。
「例え、炎に耐えられる貴様でも!息ができなければ、生きることはできまいて!」
服が燃え、全裸になった僕は、為す術がなく…ただもがき苦しむ。
「兄貴!」
龍達から、何とか逃げおせたフレアとメロメロは、腕の中でもがく僕に叫んだ。
「雑魚どもが、無駄だ!赤星浩一の最後を見取ってから、お前達も死ね!」
巨大な腕を振るう不動に、フレア達は近づくことさえできない。