警官はまた、スティックを僕に恐る恐る向けた。

「レベル11…そんなレベルで、できるはずもない」

「僕は、アルテミアに呼ばれたんです!」

警官は、じっと僕の顔を見つめ…

「彼女なら…できるか」

そう呟くと、

スティックを軽く、僕の手元で振った。

すると、一枚の紙が、僕の手の上に落ちた。

「これは…」

「ここに行けば、探せると思う」


それは、

誘拐されたり、殺された人の無事を確認したり、死亡確認ができる…魔法捜索所への地図だった。

僕は、警官に頭を下げると、その場所を探す為、その場を後にした。


捜索所はすぐにわかった。

そこは、町の中心にある市役所の外れにあり、

結構な人だかりがあったからだ。


僕は紙を片手に、捜索所に入った。



「残念ながら…もうお亡くなりになっているねえ」