「化け物…人と違う化け物」
「化け物…人と違う化け物」

「化け物…人と違う化け物…化け物…人と違う化け物…化け物…人と違う化け物…化け物…人と違う化け物」



ラルは笑い、呟いた。

「イッツ!ショウタイム!」

銃口から、火花が散った。

一斉に。

「モード・チェンジ!」

ストロングモードに変わったアルテミアは、銃弾を弾き返す。

「こいつに、通常攻撃は、通用しない!炎や、水の属性の魔法攻撃に変えろ!」

ラルの言葉に、兵士達はカードを取出し、魔力を発動させる。

「炎よ!」

「水よ!」

「燃やせ!」

「薙ぎ倒せ」

数百の兵士から、放たれた攻撃。それを、飛んで避けると、剣を持った兵士が接近戦を挑んでくる。

みんな、目はとろんとしているが、死を恐れず、肉体の限界を越えて、攻撃してくる。

「くそ」

アルテミアは仕方なく、一度戦線から、離脱することにした。

「モード・チェンジ」

翼を広げ、飛び上がったが、結界が張られているみたいで、固い透明の壁にぶつかった。

「ラル!」

ラルは、結界の外にいた。

ニヤニヤと口元に、笑みを讃えている。

結界を壊そうとしたアルテミアの背中に、ミサイルの束が迫る。

振り返ったアルテミアは、唖然とした。

「こんな中で!」

ミサイルポットを召喚した五人の兵士は、躊躇もなく、全弾発射した。

アルテミアに当たることはなかったが、流れ弾は結界に弾かれて、同じ仲間に当たった。

爆発し、手足が吹き飛んだ。

「馬鹿が」

アルテミアは結界を蹴ると、反動で、ミサイルポットを装着している兵士の前に着地すると、トンファータイプに戻したチェンジ・ザ・ハートで、ポットを破壊した。


休みなく、魔法を使っている為、ポイントをすべて消費した兵士も出てきた。

そんな兵士は、カードにシークレットコードを入力した。兵士の体が、赤く光出す。

それは、絵の具では出せない血の色だった。