「このような…偽りの翼」

アルテミアは、翼を失い、地面に向けて、落下していく。

上空で、その様子を見つめるのは、バイラだった。

バイラの手刀が、翼を切り裂いたのだ。



落下の瞬間、

チェンジ・ザ・ハートを、地面に突き刺し、しなったチェンジ・ザ・ハートで、落下の衝撃を吸収し、

アルテミアは、地面に着地した。

エンジェル・モードは解かれ、激しく息をしながら、アルテミアは片膝を、地面につけた。

胸元から、カードを取り出し、

回復系の魔法を発動させる。

「哀れなり」

アルテミアの後ろに、ギラが、

右斜め前に、サラが、

左斜め前に、バイラが、

降り立った。

「そのようなもの…。あなたが、天空の女神であり続ければ、無用だったものを」

「うるさい!」

アルテミアは、立ち上がった。

肉体的ダメージは、回復したが、精神的な疲労感が取れない。

「そう言えば…このカードシステムは、あなたのお母上…ティアナ様が、お作りになったものでしたな」

バイラは、アルテミアの持つカードを見つめた。

「ライ様を裏切り、人にこのようなものを与え」

サラが、カードを蔑むように見つめ、

「最後は…裏切り者の末路…哀れなり」

ギラが嘆いた。