その時、学園が揺れた。
「な、何?」
生徒達が驚いて、プールの方を見ようと窓に集まった瞬間、みんな…気を失った。
赤い月から出ているのは、ムーンエナジーだけではなかった。
催眠作用でもあるのだろう。
気を失い、その場で倒れた生徒の中で、何人かはその場で立ち上がり、どこからか取り出した黒いマスクを被った。
そして、倒れている生徒を踏みつけながら、廊下へと飛び出した。
「さて…始めようか」
その廊下の一番端に、腕を後ろ手で組んだ哲也が立っていた。
「すべての実験が最終段階へと入った」
哲也が歩きだすと、黒マスクを被った生徒達が左右に別れ、道を作る。
そして、哲也が追い抜くと順番に、後ろに続いていく。
「月の力を、我らに!」
哲也は後ろ手で組みながら、口元に笑みをたたえた。
そんな哲也達の行進に加わらずに、1人…窓枠に腰掛け、手に持つ日本刀の刀身を月明かりに照らしている女がいた。
彼女の名は、十夜小百合。
「九鬼真弓!お前を倒すのは、おれだ!つまらんやつらに、やられるなよ」
刀身が赤く輝く。
「この月牙正宗で、貴様を斬る!」
十夜は、刀身の斬れ味を早く確かめたかった。
「な、何?」
生徒達が驚いて、プールの方を見ようと窓に集まった瞬間、みんな…気を失った。
赤い月から出ているのは、ムーンエナジーだけではなかった。
催眠作用でもあるのだろう。
気を失い、その場で倒れた生徒の中で、何人かはその場で立ち上がり、どこからか取り出した黒いマスクを被った。
そして、倒れている生徒を踏みつけながら、廊下へと飛び出した。
「さて…始めようか」
その廊下の一番端に、腕を後ろ手で組んだ哲也が立っていた。
「すべての実験が最終段階へと入った」
哲也が歩きだすと、黒マスクを被った生徒達が左右に別れ、道を作る。
そして、哲也が追い抜くと順番に、後ろに続いていく。
「月の力を、我らに!」
哲也は後ろ手で組みながら、口元に笑みをたたえた。
そんな哲也達の行進に加わらずに、1人…窓枠に腰掛け、手に持つ日本刀の刀身を月明かりに照らしている女がいた。
彼女の名は、十夜小百合。
「九鬼真弓!お前を倒すのは、おれだ!つまらんやつらに、やられるなよ」
刀身が赤く輝く。
「この月牙正宗で、貴様を斬る!」
十夜は、刀身の斬れ味を早く確かめたかった。


