すべての稼働していた原発を、手動で止めた仁志は、大きく安堵の息を吐いた。
これで、暴走の危険はなくなったが…直接攻撃をされたら、いっかんの終わりである。
ここを守る為に、残ろうかとも考えたが…自分を、逃がしてくれた千秋のこともある。
「生きなきゃ…」
仁志は、原発を後にする決意を固めた。
同じ頃、原発の外壁に沿って走る明菜は、化け物と化しながら、雷雲に向かって号泣する者達を尻目に、次元刀を握り締めていた。
異世界に行ったことのある明菜は、原発の周囲の空気が変わったことに気付いていた。
(いる…。とてつもなく…恐ろしい存在が…)
それは、さっきまでいた赤星がいる場所から、感じられた。
明菜は一度…バイラ達に捕まったことがあった。記憶にはないが…無意識に恐怖として、残っているのだろう。
そんなことを考えていると、横合いからいきなり、
サイのような化け物が突進してきた。
明菜は反射的に、次元刀を横凪ぎに払うと、斬撃が飛び出し、簡単にサイを真っ二つにした。
なぜか…心が落ち着いていた。
絶望的な状況の中…近くに赤星がいるということが、明菜を安心させていた。
そして、神野から渡された次元刀。
明菜の手に握られた次元刀は、神野が振るうよりも、切れ味を増していることに……明菜は気付かなかった。
これで、暴走の危険はなくなったが…直接攻撃をされたら、いっかんの終わりである。
ここを守る為に、残ろうかとも考えたが…自分を、逃がしてくれた千秋のこともある。
「生きなきゃ…」
仁志は、原発を後にする決意を固めた。
同じ頃、原発の外壁に沿って走る明菜は、化け物と化しながら、雷雲に向かって号泣する者達を尻目に、次元刀を握り締めていた。
異世界に行ったことのある明菜は、原発の周囲の空気が変わったことに気付いていた。
(いる…。とてつもなく…恐ろしい存在が…)
それは、さっきまでいた赤星がいる場所から、感じられた。
明菜は一度…バイラ達に捕まったことがあった。記憶にはないが…無意識に恐怖として、残っているのだろう。
そんなことを考えていると、横合いからいきなり、
サイのような化け物が突進してきた。
明菜は反射的に、次元刀を横凪ぎに払うと、斬撃が飛び出し、簡単にサイを真っ二つにした。
なぜか…心が落ち着いていた。
絶望的な状況の中…近くに赤星がいるということが、明菜を安心させていた。
そして、神野から渡された次元刀。
明菜の手に握られた次元刀は、神野が振るうよりも、切れ味を増していることに……明菜は気付かなかった。


