スマイル

「みさき?取り合えず輝君には熱が出たって言っておいたけど……」

「うん。ありがとう」

部屋に入ってきたお母さんにお礼を言った。


お母さん、きっと気づいてるよね。


「みさき。お母さんはね、娘の安全を一番に願ってるの。でも娘のすべてを見れるわけじゃないわ。だから何かあったなら言って?
いつでもみさきの力になるから」

「ふぇ……お、おかあさ……」

お母さんの言葉に目から涙が溢れた。


ありがとう。

私、お母さんに言うね。


輝のことも、昨日のことも、私の気持ちのことも全部。




「そう。そんなことがあったの」

泣きながら精一杯の声を出してお母さんにすべてを告げた。



「みさき。人を守るのも大事だけど、自分の気持ちを守るのも大事よ」

「え?」

結香が言ってることと同じ……。

それは……一体どういうことなの?



「自分の気持ちに嘘ついちゃダメってこと。良い?人生は一度しかないの。悔いのないように生きていかなきゃ」

お母さんの言うことは大袈裟だけど、正論だった。


悔いのないように……。


私は輝の傍にいても良いってこと?