スマイル

みさきsaidー

「グス……ウゥ……」

屋上から走って辿り着いたのは体育館裏。


文化祭の最中だから騒がしくて、密かに泣いてる私に気づく人は誰もいない。


「みさき?」

「え……?」

いきなり声をかけられてゆっくり涙を拭いながら顔を上げた。

「な……何で……」

そこには優人の姿が……。

さっきと同じようにまた……あの時の光景が。


「っ!」

「待って!」

咄嗟に逃げようとする私を優人は掴んだ。

「離して!」


「みさき!話を聞いてくれ!」

「……」

あまりの優人の気迫に気負けしちゃった私は何も言えず、力を緩めた。


「俺……みさきのこと好きだよ?本当に」