スマイル

「ってわけで、屋上でサボり(笑)」

「ちょ、ちょっと!」

せっかく起こしたのにまた寝転ぶし。


「大体何で屋上入れたの?鍵かかってなかったの?」

「さっき、体育館から教室行く途中で屋上行ったら空いてたから」

最初からサボる気まんまんじゃん……。


「ハァ…」

「なんだよそのため息」

「輝があまりにもダラダラしてるからでしょ!」

「……じゃあ1人でまわれば?」

「え……」


何でだろう……。
輝にこんなこと言われて普段だったらどうってことないのに……
胸がズキズキする。


「だ、だから男女一組でまわんなきゃなんないでしょ!」

何でそんなこと言うのさ。
輝は……そんなに私と歩くの嫌?

「じゃあ……木原とまわれば?」

「っ……」

その瞬間忘れていたことが一気に頭の中を駆け巡る。

ー「あの女も馬鹿よね」ー


「……して……」

「え?」

「どうしてそんなこと言うのよ!私……輝に楽しんでもらいたかったのに!馬鹿ぁ!」

「え?ちょ、おい!」


泣き出したら止まんないよ……。


流れる涙を手で拭いながら、私は屋上をあとにした。