スマイル

輝saidー

ガチャッ…

みさきの家を出て、自分の家に帰る。


馬鹿だな……俺。
あんなこと言ったらみさきがムキになってやりだすことくらい知ってるのに。
それに親父が引き下がらないことも。


俺も、所詮親父と同じ。
みさきの料理を最初に食べるのは俺が良かった。

例え、親父でも譲りたくなかった。

だからわざとみさきの料理侮辱して食べさせないようにしたのに。

まったくの逆効果だった。


「内野君?」

家の前に着いて鍵を開けて中に入ろうとした俺の耳に入ってきた声は佐伯だった。



「佐伯……」

「どうしたの?1人で」

そういえばこいつ、みさきが一晩入院したこと知らねぇのか。

「いや、別に。お前は?」

取り合えず流した。

こいつのことだから深入りはしてこないだろう。


「私?私は買い出し。今日は私の家の庭でバーベキューなの」

「へぇ」


佐伯の手には少し大きめのレジ袋。
女1人では重そうな程パンパンに入ってる。