「藤木くんこそ…どうして、大路に?」
和也は、人並みに背を向けていた。
「俺?俺は…おじさんの命令だ」
「命令?」
「そう…命令」
「藤木くんだったら、もっと上の私立に、いけたんじゃないの?」
「それは、如月もだろ」
里緒菜は黙る。
「決まっていたさ…。俺も、あいつもな」
和也の横顔に少し、陰が落ちる。
「直樹さ…」
「ナオくん?」
「東條高校に推薦が、二人とも決まっていたんだが…」
中学三年のある日。
和也は、時祭会長の呼び出しを受けた。
会長室の前に立ち、ノックをした後、扉を開けた。
「失礼します」
和也は、人並みに背を向けていた。
「俺?俺は…おじさんの命令だ」
「命令?」
「そう…命令」
「藤木くんだったら、もっと上の私立に、いけたんじゃないの?」
「それは、如月もだろ」
里緒菜は黙る。
「決まっていたさ…。俺も、あいつもな」
和也の横顔に少し、陰が落ちる。
「直樹さ…」
「ナオくん?」
「東條高校に推薦が、二人とも決まっていたんだが…」
中学三年のある日。
和也は、時祭会長の呼び出しを受けた。
会長室の前に立ち、ノックをした後、扉を開けた。
「失礼します」


