黄昏に香る音色 2

演劇部に入ったのは、役を演じることで、逆に、自分が自由になれるような気がしたから。

そこで、自分に似た人にあった。

直樹である。

そして…

自分とは似ていないが、眩しい日差しのような…女の子に出会った。

香里奈である。

里緒菜の家を知っても、彼女は普通だった。

それは、恵美も祥子もだ。

初めての友達。

如月グループとか気にせずに、付き合ってくれる友達。

そんな友達がほしくって、公立にしたのかもしれない。