「ダブルケイに戻ったな…」
大輔はため息をついた。
いつものスタジオ。
ドラムを録音していた。
LikeLoveYouのメンバーであった龍田が、ドラムを叩いていた。
明らかに、里美に嘱されていた。
「仕方ないけど…」
志乃はミキサーに、頬杖をつけながら、
スタジオで、ドラムを叩く龍田を見つめた。
子供の頃、香里奈もよく言っていた。
あたしには、2人のお母さんと、
お姉ちゃんがいると。
「羨ましい」
志乃はそう呟いた。
大輔はちらっと、志乃を見、すぐに視線を外した。
「でも…」
志乃の頭に、香里奈の笑顔が浮かぶ。
(お姉ちゃん)
志乃は、深くため息をつき、
「仕方ないか」
そう呟くと、大きく背伸びをして、
志乃はブースから、録音ルームに入る。
マイクを指差すと、
ブース内に合図をする。
大輔は、スタッフに告げた。
「予定をかえる。好きにやらせてやってくれ」
大輔は、志乃に頷くと、
志乃は微笑み、歌い出す。
I Say A Llittle Player
オーディションで、香里奈が歌った曲だった。
大輔はため息をついた。
いつものスタジオ。
ドラムを録音していた。
LikeLoveYouのメンバーであった龍田が、ドラムを叩いていた。
明らかに、里美に嘱されていた。
「仕方ないけど…」
志乃はミキサーに、頬杖をつけながら、
スタジオで、ドラムを叩く龍田を見つめた。
子供の頃、香里奈もよく言っていた。
あたしには、2人のお母さんと、
お姉ちゃんがいると。
「羨ましい」
志乃はそう呟いた。
大輔はちらっと、志乃を見、すぐに視線を外した。
「でも…」
志乃の頭に、香里奈の笑顔が浮かぶ。
(お姉ちゃん)
志乃は、深くため息をつき、
「仕方ないか」
そう呟くと、大きく背伸びをして、
志乃はブースから、録音ルームに入る。
マイクを指差すと、
ブース内に合図をする。
大輔は、スタッフに告げた。
「予定をかえる。好きにやらせてやってくれ」
大輔は、志乃に頷くと、
志乃は微笑み、歌い出す。
I Say A Llittle Player
オーディションで、香里奈が歌った曲だった。


