裏口から、ステージ横に出る通路を歩く明日香の後ろ姿を、ぼおっと見送ってしまう啓介。
すぐに、我に返り、
深いため息をついた。
「かなわないなあ…」
そう呟くと、啓介はそっとキスされたところに触れると、
軽く笑い、
明日香の後を追って、通路を歩き出した。
ステージでは、音楽が鳴り続けていた。
明日香が愛し、啓介を育てた…かつてのダブルケイの音。
明日香の歌とトランペットと、
啓介のサックスが絡み合い、
過去ではない…未来の音を奏でだした。
すぐに、我に返り、
深いため息をついた。
「かなわないなあ…」
そう呟くと、啓介はそっとキスされたところに触れると、
軽く笑い、
明日香の後を追って、通路を歩き出した。
ステージでは、音楽が鳴り続けていた。
明日香が愛し、啓介を育てた…かつてのダブルケイの音。
明日香の歌とトランペットと、
啓介のサックスが絡み合い、
過去ではない…未来の音を奏でだした。


