会場に着いた優が、扉を開き、受付に参加票を渡していると、
舞台の扉が開き、香里奈が出てきた。
香里奈は、そのまま全速力で、外への扉まで走り、
会場から出ていく。
「速水さん?」
あまりに速かったから、
優は、はっきりと確認することができなかった。
香里奈は階段を上りきり、
モノレールの駅まで続く銀杏並木道の一本の木に、しがみ付いた。
顔を伏せながら、
表情を隠し、
声を上げずに、
香里奈は泣いた。
不合格。
さっきまで、自信満々だった自分。
天狗だった自分。
くやしさより、
自分自身への恥ずかしさに、
香里奈は泣いた。
舞台の扉が開き、香里奈が出てきた。
香里奈は、そのまま全速力で、外への扉まで走り、
会場から出ていく。
「速水さん?」
あまりに速かったから、
優は、はっきりと確認することができなかった。
香里奈は階段を上りきり、
モノレールの駅まで続く銀杏並木道の一本の木に、しがみ付いた。
顔を伏せながら、
表情を隠し、
声を上げずに、
香里奈は泣いた。
不合格。
さっきまで、自信満々だった自分。
天狗だった自分。
くやしさより、
自分自身への恥ずかしさに、
香里奈は泣いた。


