部室に戻る前に、里緒菜は、校舎への入り口近くで、
立ち止まり、胸をぎゅっとつかんだ。
強がってみたけど…
内心は、戸惑い…
落ち着かない。
鼓動が激しい。
もう割り切って…
気持ちを切り替えたはず。
もう…大丈夫のはず。
壁にもたれ、激しく息をしていると、
「如月さん!」
入り口から、直樹が出てきた。
少し慌てて、心配そうに、
「どうしたの?大丈夫だった」
直樹の慌てぶりに、里緒菜は苦笑した。
「何かあったの…」
直樹の言葉に、里緒菜は、ボソッと呟いた。
「あなたって、人は…」
里緒菜は顔を上げ、直樹を見た。
「如月さん?」
里緒菜は、にこっと笑うと、直樹の横をすり抜けた。
「飯田くんには…関係ない…」
「な…」
里緒菜の冷たい口調に、直樹は凍り付いた。
里緒菜は、校舎を歩きながら、少し滲んだ涙を拭わず、歩き続けた。
あの人は変わらない…。
だから、
あたしが変わらなくちゃいけない…。
あたしが変わらないと。
立ち止まり、胸をぎゅっとつかんだ。
強がってみたけど…
内心は、戸惑い…
落ち着かない。
鼓動が激しい。
もう割り切って…
気持ちを切り替えたはず。
もう…大丈夫のはず。
壁にもたれ、激しく息をしていると、
「如月さん!」
入り口から、直樹が出てきた。
少し慌てて、心配そうに、
「どうしたの?大丈夫だった」
直樹の慌てぶりに、里緒菜は苦笑した。
「何かあったの…」
直樹の言葉に、里緒菜は、ボソッと呟いた。
「あなたって、人は…」
里緒菜は顔を上げ、直樹を見た。
「如月さん?」
里緒菜は、にこっと笑うと、直樹の横をすり抜けた。
「飯田くんには…関係ない…」
「な…」
里緒菜の冷たい口調に、直樹は凍り付いた。
里緒菜は、校舎を歩きながら、少し滲んだ涙を拭わず、歩き続けた。
あの人は変わらない…。
だから、
あたしが変わらなくちゃいけない…。
あたしが変わらないと。