「でね、その幽霊に出くわすと……生きては帰れないらしいの……」 「……アホくさ」 「ええっ、なんでよ〜!」 「私、科学的根拠のないものは信じないの」 「うう……結構頑張ったんだけどなあ」 「ふうん、おつかれ。私そろそろ帰る。じゃあね」 「あ、わかった!バイバイー!」 そう言って、私は教室を出た。 幽霊なんて……いるはずない。 いるはずないじゃない。