ふと颯斗さんが顔を赤くしながら私の手を掴んだ。 と思うと私の手を引っ張って足早に歩き出した。 「...えっ...どこへ行くんですか!?」 「いいから来い。」 後ろからはまだ微かに冷やかしの声が聞こえてくる。 なんでだろう...ドキドキする。 さっきから颯斗さんに緊張している自分に戸惑った。 気がつくと屋上まで連れて行かれていた。