私の幸せ


きっと私に気を使ってくれたのだろう。


「...あれだよ。仲間がよく怪我するから持ってんだよ...。」


彼は目を合わせずに言った。


優しい人ですね...


「は?なんだよいきなり...」

「えっ?あ、ごめんなさい...」

どうやら口に出してしまっていたらしい。



そのあとしばらく淡々と資料の整理を進めた。


彼も手付きが慣れてきた様子。