「もともと有紗を引き取った時から、有紗が可愛くて仕方なかったんだ。…親バカっていうのかな。」 弘樹さんは笑った。 「でも当時の俺も若くてさ。それも愛情表現の1つだと思ったんだよ。それ以外に愛してあげる方法が思い浮かばなかったんだ。」 そうだったんだ… てっきり私は抱くために引き取られたんだと思っていた。 「…それで今でも方法が定かじゃなくて。あの事件が起こった後だって、どうやったら癒してあげれるのかわかんなくて…。」 「…弘樹さん…」