私の幸せ


「いくらどんな関係であろうと、俺は一応有紗の親なんだよ。あんなことは2度と起こしたくない。…あれは俺のせいでもあるから。」



驚いた。弘樹さんがこんなこと言うなんて想像もしてなかった。



弘樹さんはそのまま続けた。



「事件を防げなかったのは俺が気づかなかったことにも原因があるんだよ。夜の仕事っていうのもあって、話す時間を作れなかった。」



この時初めて気づいた。




弘樹さんからの" 愛 "を。




いつも1番近くにいるのに、どうして気づかなかったんだろう…