「颯斗くんね…。もしかしてさっきの暴走族の1人だったりして…」 弘樹さんも感ずいていたみたい。 「はい。仁風という族の総長をしています。」 弘樹さんは少し驚いた顔をしていたが、いたって冷静だった。 「総長さんなんだ。凄い人捕まえたね、有紗。」 「…彼とは学校のクラスが一緒なんですよ。」 弘樹さんはニコッとしたが、目が笑ってないようだった。