私の幸せ



うん、一緒にいちゃいけない。いるべきじゃない。



「…そんなこと言うなよ。今こうして一緒にいるじゃねーか。住んでる世界は同じだよ。」




たくましい眼差しが私を刺す。



それを避けるように首を横に振って言った。



「同じだなんて…。価値観だったり背負ってるものの重さもちがいすぎますよ。」



彼には私よりも守るべきものがたくさんある。