私の幸せ



「ちょっとお話があるのですが、よろしいかしら?」


めんどくせぇ。


「悪い。俺、帰るから。」


と言って入口まで行くと数人の女に塞がれた。


イライラしながら軽く睨むとそのうちの一人が話してきた。


「有紗さんの過去や家柄のことはご存知ですか?それについて話したいことが。」


一瞬ドキッとした。


さっきの有紗の表情を思い出したからだ。