「あなたのお父さんの名前はゼナっていうのよ。死神に名字はなくて、名前の最後につく文字を子に継がせるの。だからあなたはレナ、なのよ。名字は私のだけどね。」

「ふーん。で、父さんは今どこにいるの?」

「お父さんは、死んじゃった。あなたが生まれてすぐ。でもレナって名付けたのは彼よ。それに…」母さんが俺を抱きしめる「あなたお父さんにそっくり。彼の目の色は緑だったけどね。」

母さんは知らない。俺の目の色は場合によって緑色になる事を。