私とゼナはこの二ヶ月で相思相愛になり、互い大切な存在となった。

「人間と死神が恋に落ちるなんて…私たちが初めてなのかな?」

「初めてではないだろう。まぁ、あっちの世界でみんな驚いてたのは人間が入って来れるとは思ってなかったからだ。」

「もう二度とあっちには行きたくないけどね。」

彼は少し笑って私と唇を重ねた。

「この俺がお前にこんな感情を抱くなんてな。」

「どんな感情?」私は大きな笑顔で聞いた。

「お前と同じ感情だ。」そう言うと私たちはまた口づけを交わした。