そして彼は教えてくれた。死神には苗字は無く、子供には名前の最後の文字を次がせること。だからゼナの家系は代々ナで名を終わらせる事。もう嫁いでしまったが、姉が1人いて、甥も1人いること。死神にも学校があってじつはそれが人間の世界にある事。死神はいわゆる’あの世’に住んでいて、そこからわざわざ人間界まで行き来している事。色々と私が想像していたより話してくれた。

「死神も色々あるんですね。」

「そうだな。でもお前の人生の方が色々あっただろ。」

「そうですね。」そう言って私はクシャリと笑った。ゼナがちゃんと話を聞いてくれたのが嬉しかったからだ。

「ゼナさんは今いくつなんですか?」

「200とちょっとかな。」