「そう...ですね。」改めて母さんの亡骸を見ていたら涙が零れた。”なんだかんだ言って母さんも頑張ってたよな...こんな大変な思いさせてありがとうの一言も言ったこと無かったけな。随分と自己中心的だったんだな、私”

「泣いても死人は蘇らない。」手に持っていた髑髏の仮面を顔に固定しながら彼は言った、胸に響くような低い声で。

「名前聞いてもいいですか?」

彼は少し躊躇したが「ゼナだ。」と答えてくれた。