黒いマントで身を包んでいたが顔は綺麗な人間のものだった。髪は漆黒で肩に届くぐらい伸びている。暗闇でもわかるその緑色の目に私は見とれていた。

「人間か...俺が見えるって事は相当力を持ってるんだろ?」

「わかりません。でも..あの、質問したいんですけど..」

「ダメだ。」

「本当は私も今日死ぬはずだったんじゃ?」

「お前人の話聞いてないだろ。まぁいい、今日ここで死ぬのはこの二人だけだった。残念だったな?」