恐怖で腰が抜けた私は狭い押し入れで固まってしまった。

たったの1分で母とあいつが殺された。母が殺されるところは見てないがあの人が入ってきた時にドサッと響いたのは母が倒れたからだろう。はじめは恐怖で震えていたが、次第に考えるようになった。

”どうして私は隠れちゃったんだろう。本当は私も殺されるはずだったんじゃ...”

この日、たった1分で私の人生の歯車が狂いはじめた。