「だけど、優菜に告るって勇気あるよな」

「尚樹以外、遊びでしか付き合ったことないのにな」

「好きになれないんだから仕方ないじゃん」



今まで何人かと付き合っても長続きしたことなんてなかった。



「帰ってくる前まで付き合ってたのは年下だっけ?」



地元に帰ってくる前に付き合ってたのは年下の男の子だった。


友達に誘われて行ったクラブで知り合って


なんとなく泊まりに行って寝てるときに告られて付き合いだした。



「なんで別れたんだっけ?」

「ウザイから」



元々、電話やメールが苦手で自分からはしなかった。


それで3日間位放置してたら
夜中に電話が掛かってきて



『俺のことホントに好き?』とか
『声が聞きたいとか逢いたいって思わないわけ?』とか言われて…


2時間近い説教されてウザくなって別れた。


ていうか…



「私は向こうのアパートも実家も知ってたけど
向こうは私のアパートも実家も知らなかったんだけど
付き合ったって言える?」

「……」



私の言葉に2人は苦笑いするしかないみたいだった。


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