机に置かれた、離婚届を見てため息が出た。 もう一回咲に会いにいくか。 俺は、部屋の前に向かった。 部屋の中からは、咲の鼻をすする声と、嗚咽を我慢する声が聞こえる。 「咲?」 扉の外から訪ねてみた。 けど、咲からの返事はない ――ガチャッ 「おい、咲。」 何も言わずに、扉を開いた。 咲は、驚いたように俺を見て顔を隠す。 その涙を見て、心が少しズキと痛む。 けれども、泣いてる姿も可愛いと思ってしまう。