それからしばらくの間、夜勤は、JCの田崎と一緒だった。
一緒と言っても、奴は一時間遅く来るのだが・・。
「園田係長、守備表示!井上部長、松下君に攻撃!松下君、撃破!」
誰もいないオフィスに声がこだまする。
「松下君は、松下最高顧問の息子さんだからHP が残ってるよ。それより、経理の丹澤さんは撃破されてるから墓地に送れよ。」
男は、しぶしぶ丹澤さんを墓地に捨てた。
最近ではもっぱら、名刺カードゲームが男ら二人の流行りだ。
HPと攻撃力は、電話番号の末尾四桁で、新入社員は末尾二桁。
部長クラスは三桁になる。
社長は四桁で、専務や最高顧問となれば四桁に2倍。
最高顧問の息子は、社長と同じ四桁の扱いだ。
ちなみに、ファイナンシャルプランナーと、派遣会社の社長クラスは、墓地に送られた自分の派遣社員を召喚する事が出来るし、広告事業部や海外事業部などの同じ部署が3人集まると、総攻撃が出来る。
「じゃあ社長を場に出して、営業部の藤山君を墓地から召喚。営業部の三人、園田係長を攻撃!」
尿を入れている彼の会社、つまりインテリジェンスの社長の電話番号は0001だ。
墓地に送った社員を召喚出来るのは嬉しいが、HPが低いのでそれ以外ではまったく使い物にならない・・。
もともと口先だけで、変な事業に手を出すバカ社長なのだが。
墓地に送られて、土に還ればいいのに。
そんな事を思った。
ちなみに男達二人の名刺は身分を問わず四桁の扱い。
それは、どちらを問わず扱いがそうなったのだか・・。
永遠に勝ち組(社長クラス)になれない事を誇示しているようで、なんだか気に入らなかった。
しかし、こうして日常でペコペコしている奴らを駒として使うのは気分がよく。
男ら二人の手の下で、墓地に送りあう血で血を洗う闘いが繰り広げられていると思うとゾクゾクしたものだった。
「いやー、今日の闘いはアツいぜ!」
そんな事を言いながら、どちらともなく煙草に火を点けた。
コーヒーを飲むのは勿論、ジェネレートクリエーションの田崎だ。
一緒と言っても、奴は一時間遅く来るのだが・・。
「園田係長、守備表示!井上部長、松下君に攻撃!松下君、撃破!」
誰もいないオフィスに声がこだまする。
「松下君は、松下最高顧問の息子さんだからHP が残ってるよ。それより、経理の丹澤さんは撃破されてるから墓地に送れよ。」
男は、しぶしぶ丹澤さんを墓地に捨てた。
最近ではもっぱら、名刺カードゲームが男ら二人の流行りだ。
HPと攻撃力は、電話番号の末尾四桁で、新入社員は末尾二桁。
部長クラスは三桁になる。
社長は四桁で、専務や最高顧問となれば四桁に2倍。
最高顧問の息子は、社長と同じ四桁の扱いだ。
ちなみに、ファイナンシャルプランナーと、派遣会社の社長クラスは、墓地に送られた自分の派遣社員を召喚する事が出来るし、広告事業部や海外事業部などの同じ部署が3人集まると、総攻撃が出来る。
「じゃあ社長を場に出して、営業部の藤山君を墓地から召喚。営業部の三人、園田係長を攻撃!」
尿を入れている彼の会社、つまりインテリジェンスの社長の電話番号は0001だ。
墓地に送った社員を召喚出来るのは嬉しいが、HPが低いのでそれ以外ではまったく使い物にならない・・。
もともと口先だけで、変な事業に手を出すバカ社長なのだが。
墓地に送られて、土に還ればいいのに。
そんな事を思った。
ちなみに男達二人の名刺は身分を問わず四桁の扱い。
それは、どちらを問わず扱いがそうなったのだか・・。
永遠に勝ち組(社長クラス)になれない事を誇示しているようで、なんだか気に入らなかった。
しかし、こうして日常でペコペコしている奴らを駒として使うのは気分がよく。
男ら二人の手の下で、墓地に送りあう血で血を洗う闘いが繰り広げられていると思うとゾクゾクしたものだった。
「いやー、今日の闘いはアツいぜ!」
そんな事を言いながら、どちらともなく煙草に火を点けた。
コーヒーを飲むのは勿論、ジェネレートクリエーションの田崎だ。


