通勤、通学ラッシュの駅のホーム。
雅くんが歩くだけで周りがザワつく。
私はパッと手を離して素早く雅くんから逃げ出した。
側に居るのはマズイ。
雅くんの人気が落ちるだけでなく趣味まで疑われてしまう。
こんな私が雅くんの彼女なんかになれるわけないのに、周りの人は彼女だと勘違いする。
そんな失礼なの、雅くんにあんまりだよ。
こうやって沢山人が居ると簡単に雅くんも私を見つけられないだろう。
ホームの一番端にたどり着くとホッと息をついた。
電車を待つおじさん達に囲まれながら電車を待っていると突然腕を掴まれた。
驚いて振り返る。
そこには雅くんが怖い笑顔で立っていた。
青ざめる私。
周りの人のヒソヒソ話す声。
雅くんは目が笑ってない笑顔を向けると手を握ってきた。
それも指を絡めて。
「みっ……、梶…原くん……っ」
人がいる前では『雅くん』と呼んではいけない。
周りの人が不快になるからだ。
手を離そうとしているのに力強く握られて……。
うぅ……。
めちゃくちゃ怒ってる……っ。
「『梶原くん』?その呼び方やめろって言ってるよな?」
「で、でも……」
「杏里だって嫌だろ?いきなり俺に『岸本(きしもと)さん』って呼ばれたら」
「そう呼びたいなら別に……」
「呼びたくねーよ。てか嫌じゃないのかよ。バカ杏里」
「うぅ……」
「それに。毎朝毎朝駅着いた途端に離れやがって。いい加減俺もお前がどこ行くか分かるようになった」
そう言いながら手を引っ張る雅くん。
私は雅くんに寄りかかるような体勢になった。
.
雅くんが歩くだけで周りがザワつく。
私はパッと手を離して素早く雅くんから逃げ出した。
側に居るのはマズイ。
雅くんの人気が落ちるだけでなく趣味まで疑われてしまう。
こんな私が雅くんの彼女なんかになれるわけないのに、周りの人は彼女だと勘違いする。
そんな失礼なの、雅くんにあんまりだよ。
こうやって沢山人が居ると簡単に雅くんも私を見つけられないだろう。
ホームの一番端にたどり着くとホッと息をついた。
電車を待つおじさん達に囲まれながら電車を待っていると突然腕を掴まれた。
驚いて振り返る。
そこには雅くんが怖い笑顔で立っていた。
青ざめる私。
周りの人のヒソヒソ話す声。
雅くんは目が笑ってない笑顔を向けると手を握ってきた。
それも指を絡めて。
「みっ……、梶…原くん……っ」
人がいる前では『雅くん』と呼んではいけない。
周りの人が不快になるからだ。
手を離そうとしているのに力強く握られて……。
うぅ……。
めちゃくちゃ怒ってる……っ。
「『梶原くん』?その呼び方やめろって言ってるよな?」
「で、でも……」
「杏里だって嫌だろ?いきなり俺に『岸本(きしもと)さん』って呼ばれたら」
「そう呼びたいなら別に……」
「呼びたくねーよ。てか嫌じゃないのかよ。バカ杏里」
「うぅ……」
「それに。毎朝毎朝駅着いた途端に離れやがって。いい加減俺もお前がどこ行くか分かるようになった」
そう言いながら手を引っ張る雅くん。
私は雅くんに寄りかかるような体勢になった。
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